展覧会
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第17回特別展 倉敷民藝館名品展
倉敷民藝館は2008年(平成20)年に開館60周年を迎えます。
初代館長である外村吉之介(とのむらきちのすけ 1898~1993)は、牧師をするかたわら民藝運動の創生期から運動に参加しました。外村は「私にとって伝道をすることと機を織ることは二つではありません。信仰の暮らしと工藝の働きとは神の御働かけの中にあって、一如であります。」(『信仰と工藝』より)と述べています。外村はのちに民藝運動の創始者である柳宗悦(1889~1961)の推薦により大原聰一郎氏に招かれて1946(昭和21)年に倉敷に移り住み、岡山県民藝協会設立と倉敷民藝館の開館に力を注ぎます。そして亡くなる1993(平成5)年まで館内の機に座り、織物をしながら来館者に「美しい日々の暮らし」について話をしていました。
倉敷民藝館は、江戸時代後期の米倉を改装した白壁と黒の貼瓦という静謐なただずまいが美しく、建物自体が民藝品といわれています。その所蔵品は、開館当初は約400点、現在は15,000点を超えます。地元岡山とその近辺の手仕事、国内外の編組品、沖縄の染織品、やきもの、英国中世陶器、スリップウェア、朝鮮王朝時代の民画、やきもの、木工品、西洋の家具など多岐にわたっています。
今回の巡回展では、この膨大な所蔵品の中から選りすぐりの約170点を展観します。会場にて、「こんなに美しい物と一緒に暮らせたら」と願った氏の喜びに共感していただけましたら幸いです。
- 開催期間
- 2007年06月19日(火)
〜2007年09月02日(日) - 観 覧 料
- 一般300 円 高大生 200 円 中学生以下、 豊田市内在住・在学の高校生、70 歳以上の方、障がい者は無料(要証明書)
- 会 場
- 第1・2民芸館