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展覧会

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第24回特別展 日本民藝館コレクション-柳宗悦の眼-

第24回特別展 日本民藝館コレクション-柳宗悦の眼-

朝鮮陶磁器や英国スリップウェアとの出会いを契機にして、日常の器物の中に無限の美しさを見出した民藝運動の創始者・柳宗悦(1889-1961)。
1925(大正14)年には、陶芸家の濱田庄司や河井寛次郎らと民衆的工藝の意味から「民藝」という新語を作りました。
民藝という一つの美の目標に共鳴する人々の力によって東京駒場の地に日本民藝館が開設されたのは、1936(昭和11)年。民藝館の設立は、柳自身はもちろん濱田や河井等周囲の工芸家たちも熱望していただけに、その喜びは格別なものであったに違いありません。柳は初代館長に就任すると、早速ここを拠点にして数々の展覧会や、国の内外への調査蒐集の旅、旺盛な文筆活動などを展開していきました。
日本民藝館には、陶磁器・染織品・木漆工品・絵画・金工品・石工品・竹工品など古今東西の諸工芸品約17,000点が収蔵されています。

なかでも、丹波・唐津・伊万里・瀬戸の日本古陶磁、日本各地の民窯陶器・丹波布や東北地方の被衣、大津絵や物語絵巻、日本漆工や木喰仏、沖縄の陶器や染織品、アイヌや台湾先住民族の衣裳、朝鮮時代の陶磁器・木工・絵画、英国の古陶スリップウェアなどは、国の内外で高
い評価を受けています。また、柳の主唱した民藝美論は、柳の盟友であるバーナード・リーチ(陶磁・絵画1887-1979)、富本憲吉(陶磁1886-1963)、濱田庄司(陶1894-1978)、河井寛次郎(陶1890-1966)をはじめ、芹沢銈介(染色1895-1984)、棟方志功(版画1903-1975)、黒田辰秋(木工1904-1982)ら多くの工芸家に感化を与え、日本の近代工芸界に大きな流れを作っていきました。

本展は、2011年4月から6月に日本民藝館で開催された、開館75周年記念「日本民藝館名品展」の展示内容を再構成し、柳の蒐集した逸品を中心に自筆原稿や私家本、写真など約170点を展示し、柳が生涯追い求めた美の世界とは何であったのかを紹介します。
豊田市民芸館の第1民芸館は、日本民藝館の旧大広間と旧館長室(書斎)を1983(昭和58)年に移築した建物です。展示品とともに柳が美の見識を示した第1民芸館の建物もあわせてご覧ください。

開催期間
2011年09月13日(火)
〜2011年12月02日(金)
観 覧 料
一般300 円 高大生 200 円 中学生以下、 豊田市内在住・在学の高校生、70 歳以上の方、障がい者は無料(要証明書)
会  場
第1・2民芸館

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