展覧会
※この展覧会は終了しました。
第82回企画展 日本の絣
絣は、布の模様となる箇所の経糸・緯糸をその模様部分ごとに糸などで括って防染し、あらかじめ糸を染め分けてから機にかけて織り上げた布です。この防染した部分がかすれた風合いに織りあがることから絣と呼ばれています。外国ではイカット(インドネシア語で括る・縛るの意)の名で知られ、日本で広く用いられる括り染め技法のほかに、染料を染み込ませた棒で束ねた経糸や緯糸に直接刷り込んでいく方法もとられています。起源はインド、東南アジア、中央アジアなど諸説ありますが、日本への伝播はインドから東南アジア、沖縄を経て伝わったというのが定説とされています。
今回はこの伝播ルートに基づいて、インドと東南アジアの絣を第3民芸館で、琉球絣と久留米・弓浜絣を中心とした日本の絣を第1民芸館であわせて館蔵より100点ほど展示紹介いたします。かつて使用されていた夜具地や着物など、暮らしに溶け込んだ藍と白の美しい文様をどうぞお楽しみください。
- 開催期間
- 2012年12月13日(木)
〜2013年03月03日(日) - 観 覧 料
- 無料
- 会 場
- 第1民芸館