展覧会
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第84回企画展 うつわと灯かりのガラス
16世紀に伝わった西洋のガラスは、江戸時代の鎖国の中においても長崎の出島を通して入ってきました。江戸時代中期頃には長崎を始め、京、大坂、江戸でガラスの器類の国内生産が始まり、びいどろ・ぎやまんといったガラスが作られるようになりました。しかし、それらの高価なガラス製品は到底庶民の日常生活の道具になるには至らず、明治になって原料の輸入、燃料の発展に伴い、氷コップやコンポート、グラスなどのガラス器が大量に作られるようになりました。
一方、ランプは江戸時代末期に日本に伝わります。それまで使用されていた蝋燭や行灯などの灯かりとは比べ物にならないほど明るい、まさに文明開化を象徴する画期的なものでした。明治2年には国内でホヤ(燃焼を助けるガラス製の筒)の製造が始まっており、ランプの燃料である石油が輸入されたこともあって、明治20年代には国産ランプが全国に普及しました。また、卓上ランプだけでなく、畳の上に置く座敷ランプという日本独自のランプも生産されるようになりました。
今回は氷コップやコンポートといった明治・大正・昭和を代表するガラスのうつわと、卓上・座敷・吊ランプなどデザイン性に富んだ華やかな灯かりの道具を約150点展示紹介いたします。
- 開催期間
- 2013年06月04日(火)
〜2013年09月01日(日) - 観 覧 料
- 無料
- 会 場
- 第2民芸館